2015年10月02日
荒壁作業の続き 【トンボの季節】
9月17日 木曜日
トンボの季節です。
…といっても、昆虫のトンボを愛でているわけではなく、
左官仕事のトンボを愛でております。
壁にぶら下がっている紐。
これを「トンボ」と呼ぶそうです。
地方によって「ひげこ」と呼んだりもするそう。
もともと、能面に使われている髭は、麻紐をほぐして
束ね植毛したものだそうで、そこから「ひげこ」
と呼ばれるようになったと筒井さんが教えてくれました。
トンボを打つ目的は、土壁を塗る際、木部と壁の
隙間ができてしまうのを防ぐため。
そのためにひと手間かける、それがこのトンボ打ち。
今回は手持ちの麻紐で作り、ステンレス釘で
貫に打ち付けました。
200本ぐらい作り、打ちつけ。
結構根気のいる作業でした。
だら~っとぶら下がってるとちょっとだらしなく見えますが、
ちゃんと目的を果たすときは格好良く使われる予定ですよ。
またご報告します。